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住まい・不動産

入居待ち多数「防音賃貸マンション」が急速に人気化している背景 楽器演奏だけでなくテレワークやゲーム・配信の需要も取り込む

「ミュージション中野南台」外観

「ミュージション中野南台」外観

音楽家メインから広がる“楽器以外”の用途

 防音性能を高めたマンションと言っても、スタジオのような窓のない閉塞感を感じるような空間ではない。二重サッシや換気用窓などが設けられ、風通しや採光も良好だという。

 かつてこうしたマンションは、「ミュージション」の名称通り、仕事や趣味で音楽にかかわる人たち中心のニーズだったが、2020年以降は音楽を専門にしていない層からのニーズも急激に高まっているという。

 防音物件への入居を希望する人が増加した要因として、“楽器以外”の需要があるようだ。

「在宅時間が長くなり、家での生活の『音問題』が顕在化しました。楽器演奏やリモートワーク、配信、ご近所からの生活音など、『音を出す人』も『音に悩む人』も両方が防音物件を選ぶようになりました」(山下氏、以下「」内同)

 楽器以外の用途は、さまざまな広がりを見せている。山下氏によると、在宅勤務で働くテレワーク・ウェブ会議用(声漏れ対策)。YouTuber、VTuber、声優、ナレーターの配信・録音・動画制作。さらには、eスポーツ・ゲーミング環境といったニーズもあるという。

 仕事だけでなく趣味として、ホームシアター・スポーツ観戦、オーディオ機器での鑑賞という用途もある。山下氏が続ける。

「楽器演奏だけでなく、『音環境』を通じて自分らしいライフスタイルを追求する人たちの居場所になっています。他の物件では許されない音の自由が得られる点で、賃貸の中でも特化型であっても、熱狂的なファンが生まれています」

次のページ:音楽だけでなく「ゲーム・配信」のニーズも取り込む

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