閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
キャリア

「定年後こそが人生の本番」和田秀樹医師が説く“自分本位”の生活のススメ 「健康長寿の人はお酒を飲み、食べたいものを食べている人が多い」

 一方で老後資産に不安を抱く人が多いのも事実。

「2019年に金融庁が試算した『老後2000万円問題』は、年金だけだと夫婦30年で不足する額を示しているだけで、実際には退職金や多少の貯金があれば足りる。そもそも老後は現役時代ほどお金を使わなくなります。どうしても不足するなら適度にアルバイトをして稼げばいい。がむしゃらに働くことはなく、気楽に短時間だけ興味のあることに挑戦してみると心身ともに衰えを防ぎ幸福感を得られるはずです」

 子供や孫との人間関係は「子に振り回されて自分の人生を見失ってはいけない」と和田氏。

「人間関係で簡単に縁を切れないのが家族であり、一度こじれると厄介です。互いに干渉せず、子を甘やかさないことです。孫への金銭的な援助や遺産を残すことは考えない。親戚や友人との関係も整理する。無理して付き合ってストレスを感じるのなら距離を置いてもいい。どうせ歳を重ねれば人は孤独になる。過度に孤独を恐れないことです」

 健康についての和田氏の基準はシンプルだ。

「大切なのはストレスを溜めないことです。健康長寿の人はお酒を好み、食べたい物を食べている人が多い。塩分や糖分も控えすぎると逆に低血糖などのリスクが増す。人間ドックなどの検査結果に一喜一憂しない。いつか病気になる不安を抱えて生きるより、いざという時に診てもらう病院を決めておくほうがよっぽど現実的です。その選択で自分は楽しいか、自分は後悔しないか。あくまで自分本位で定年後の生活を歩むことが大切だと感じます」

※週刊ポスト2025年8月15・22日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。