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検挙者の6割が10代・20代、若者の「闇バイト落ち」をどう防ぐか? 募集の主戦場はSNSだが「スマホの利用制限は逆効果」と専門家が指摘するワケ

スマホで簡単にアクセスできる闇バイト求人(イメージ)

スマホで簡単にアクセスできる闇バイト求人(イメージ)

 特殊詐欺などの犯罪に加担させる「闇バイト」問題が、深刻化している。警察庁によると、2024年の特殊詐欺の被害総額718.8億円。過去最悪の2014年の被害額565.5億円を大きく上回った。警察が特殊詐欺の受け子などで検挙した被疑者のうち、闇バイトからの応募が約4割を占めているという。また検挙された者の世代別では、10代から30代までが全体の約8割を占め、20代が41.4%と最多。また昨年比では20代・30代の検挙者の割合が減少した一方で、10代では15.8%から約2割を占めるまでに増加している。

通常のバイトができない中学生が手を出す「闇バイト」

 検挙者の6割が10代・20代というわけだが、なぜ若者は闇バイトに騙されてしまうのか。危ないバイトを見抜くためには何を意識すればいいのか。闇バイトの危険性を学ぶ教育プログラムを手がける企業として、闇バイト疑似体験ゲーム「レイの失踪」を提供するClassroom Adventure代表の今井善太郎氏は、若者にとって身近なツールが闇バイト募集の主戦場であることを指摘する。

「10代、20代の検挙割合が高いのは、闇バイトが主にSNSやネットで募集されるというのが大きな理由の一つです。10代では、年齢を理由に通常のバイトに応募できない中学生が闇バイトに手を出して逮捕されるケースもあります」(今井氏、以下「」内同)

 闇バイトは、ネット上でどのような言葉で募集されているのか。今井氏によると、SNS上では「#ホワイト案件」「#お金稼ぎたい人優先採用」などのハッシュタグを使った勧誘が典型例だという。無論ネット上だけでなく、リアルの知人や友人、先輩などから勧誘されるケースもあるとのこと。

 募集で使われるのはハッシュタグだけではない。次々と新しい手口が生み出され、闇バイトの元締めと警察とのいたちごっこが続いているのが現状だという。

「少し前まで『#ホワイト案件』のようなハッシュタグが用いられることが多かったのですが、当然ながらSNS事業者や警察も対策を進めるため、日々新しい隠語やハッシュタグが生まれています。そうした中で、言葉ではなく絵文字が用いられるケースも見られます。たとえば大麻売買の隠語として、ブロッコリーの絵文字が使われるといったケースです」

次のページ:闇バイトを防ぐ3つのステップ

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