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ドジャース・大谷翔平の2025年の経済効果は1302億円の試算 たった1人で藤川阪神の1084億円を大きく上回るカラクリ ポストシーズンで勝ち進めばさらなる上積みも

経済効果も異次元のレベルへ

経済効果も異次元のレベルへ

 ドジャースは世界一連覇を目指してポストシーズンを戦っているが、経済効果の算出で知られる関西大学の宮本勝浩名誉教授は、二刀流でチームに貢献する大谷翔平の2025年の経済効果を約1302億8573万円と発表した。

 宮本名誉教授は「大谷選手の経済効果は年々増加しており、今後数十年にわたってこのようなアスリートは出現しないのではないかと思われます」と評した。

 エンゼルス時代の大谷が日本人史上2人目のシーズンMVPとシルバースラッガー賞を受賞した2021年に算出した経済効果は約240億1674万円だった。ベーブ・ルース以来104年ぶりの2ケタ勝利2ケタ本塁打を達成した2022年は約457億941万円、WBCで活躍した2023年は約504億1008万円と算出されていた。

 ドジャースに移籍し、指名打者に専念した2024年はメジャー初の50本塁打50盗塁を達成し、ワールドチャンピオンになったことで経済効果は前年2倍の1168億1181万円に。そして、ドジャースの観客動員が球団史上初の400万人の大台に乗った今年はそれを上回る約1302億8573万円と試算されているのだ。

1人のアスリートの活躍というレベルではない

 9月にセ・リーグで歴史的な独走Vを果たした藤川阪神の経済効果について、宮本名誉教授は全国で約1084億4513万円と算出していた。大谷の経済効果はそれを200億円超も上回る。

 宮本名誉教授は「1人のアスリートの活躍の結果というレベルのものではない」として、そこまで膨れあがる理由を「コマーシャル出演企業の多さ」と分析した。

「大谷選手が出演している企業の信頼度が高まり、商品やサービスの売上が伸びている。このような大きな社会現象は、他のアスリートではなかったことです」

 大谷の経済効果は、その活躍によって創り出されるお金の動き。年俸、スポンサー収入、ファンが球場に応援に来て支払うチケット代、飲食費、グッズ代、球場への広告料、放映権料から算出される直接効果、一次波及効果、二次波及効果を産業関連分籍で計算して合計したものだという。

「大谷選手が得た収入は住居、車、食事、服、レジャーなどに消費され、残ったお金は金融機関に預けられる。金融機関はそのお金を民間企業に貸し出す。企業は借りたお金で業容の拡大に使ったり、従業員への賃金として支払われる。その従業員が消費する。これらすべて経済効果に含まれます」(宮本名誉教授)

 算出された直接経済効果で最も大きかったのが、大谷のスポンサー契約料で約150億円。それに続くのが放映権料。MLBがNHKから得る年間放映権収入を約116億円としている。

「来年のWBCの放映権料として日本に150億円が要求された。前回のWBCは30億円とされており、今回は5倍に跳ね上がっている。サッカーも含め、日本に対するスポーツの放映権料は年々高くなっている。現在の正確な額は不明だが、2004~2009年の平均放映権料が当時の為替レートで49億8000万円だったことを考慮し、年間1億ドルのうち8割にあたり約116億円は大谷選手に関連したものと判断しました」(宮本名誉教授)

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