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ライフ

「ドラマと同じです…」無自覚モラハラパートナー“リアル勝男”に悩まされる女性たちの苦労 ジェンダーギャップによる経済格差解消が進んでも変わらぬ意識

悪意ない発言にドン引き…(写真:イメージマート)

悪意ない発言にドン引き…(写真:イメージマート)

 ジェンダー平等の意識が広がっている昨今。ジェンダーギャップによる経済力格差の解消はされつつあるが、若者であってもその現状を理解できない人は少なくないようだ。依然として無自覚でモラハラ行為をしているパートナーに悩まされている人もいる。

 10月から放送中のドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)でも、そうしたケースが描かれている。谷口菜津子作の同名人気マンガを原作とするこのドラマでは、ハイスペックな男性と結婚して安定した人生を送ろうと意気込む女性・山岸鮎美(夏帆)と、ハイスペック男性・海老原勝男(竹内涼真)という2人の交際の様子が描かれる。勝男は「料理は女が作って当たり前!」という亭主関白思考で、鮎美が作った食事に「全体的に茶色い」と“アドバイス”し、「冷凍食品が入った弁当は弁当じゃない」、「顆粒だしは許せない」などと、悪意なくドン引き発言を繰り広げ、結果的にプロポーズに失敗して、振られてしまう……。

 第1話の放送直後からSNSでトレンド入りするなど、注目を集めているドラマだが、実際に「勝男のようにモヤる言動をするパートナーに悩まされている」という共感の声も聞こえてくる。“リアル勝男”の言動に悩まされている女性たちの声を紹介しよう。

共働きカップル「俺が食わせてやっているのに」発言をする彼氏

 都内のメーカーに勤務する女性・Aさん(32歳)は、1年前から同棲している彼氏がいる。生活費と家賃は折半で暮らしているが、彼氏はたびたび「俺が食わせているのに」といった発言をするという。

「昨年から同棲を始めた同い年の彼氏がいます。私も年収が低いほうではないのですが、IT系コンサルで働く彼氏のほうが年収は高いです。ただ、生活費と食費、家賃はすべて折半。向こうはインターネット回線と動画のサブスク代は出してくれていますが、それ以外は完全にワリカン状態です。

 帰宅は彼の方が遅いので、私が夕食担当になっており、一人で先に食べた後に彼氏の分を残しておくというのがルーティン。先日、私が疲れていて食事を用意できていなかったときに、『俺の仕事はめちゃくちゃ頭使って、ストレスかかってるの!』、『俺が食わせてるんだから、食事のことくらいそっちで考えてやってよ』と怒鳴られました」(Aさん)

 こうしたモラハラ的な傾向が見られるため、なかなか結婚に踏み出せないでいるというAさん。しかし、別れられない事情もあるという。

「たしかに、亭主関白的なことを言う面もあるのですが、基本的にはドラマの“勝男”のように、『ご飯おいしいよ! 栄養考えてくれて助かるわ』と褒めてくれる一面もある。だから、モラハラ気質は感じつつ、別れるほどの決定打がないんです。

 また、この件を両親に相談したところ、『あんたはもう32歳になるし、今から新しい恋愛をして、結婚に至るのは大変じゃない?』『もらってくれる人がいるだけ感謝しないと』と言われてしまい……。正直、こうした親の圧力も、昭和のモラハラのように思うのですが、納得できる部分もあり、『この人と結婚するんだろうな』と少し諦めています」(同前)

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