閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
田代尚機のチャイナ・リサーチ
有料会員限定鍵アイコン
有料会員限定

【田代尚機氏の厳選!中国株】拡大がつづく「人民元国際決済システム」の最前線 金融ハイテク株・大手銀行株に投資妙味、長期的には資源開発関連も

「人民元の国際化」で注目を集める銘柄とは(写真:イメージマート)

「人民元の国際化」で注目を集める銘柄とは(写真:イメージマート)

 中国経済に精通する中国株投資の第一人者・田代尚機氏のプレミアム連載「チャイナ・リサーチ」。関連記事《豪州BHPが中国企業との取引で「人民元決済」を導入することの大きな意味 今後は中国が大豆・レアアースの対米取引で人民元決済を迫る可能性も》を踏まえて、人民元国際決済システムの拡大状況と、そこで恩恵を受ける中国株の個別銘柄について解説する。

 * * *
 8月におけるSWIFT(国際銀行間通信協会によって提供される決済ネットワークシステム)を通じた各通貨の比率をみると、米ドルが46.94%、ユーロが25.61%、英ポンドが6.76%、日本円が3.37%、カナダドルが2.96%で人民元は第6位で2.93%に過ぎない。中国経済の成長鈍化が影響しているのではないかといった見方もあるが、実体はそれほど単純ではない。

 人民日報海外版(10/18)によれば、今年9月末現在、人民元によるグローバルでの取引シェアは8.5%で、2022年と比べ1.5ポイント上昇している。SWIFTを通さない人民元取引が相当数あり、それが順調に拡大しているようだ。

 まず、中国国内で決済される取引がある。人民元は中国の法定通貨であり、国内での外貨決済取引についてSWIFTを通す必要はない。また、1万ドル以下の少額のクロスボーダー決済もSWIFTとは無縁だ。中国には世界最大のEC市場があり、最近では海外からの注文も増えている。また、中国人の海外旅行ブームもあって銀聯カードは今やVISA、マスターカードと並ぶ国際クレジットカードと称されるが、ここでの外貨支払いの人民元決済もSWIFTは通されない。

次のページ:投資家目線で注目したい香港株

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。