地元でびっくりされた年収トーク「女でそれってすごくない!?」
進学も就職も、進路を決めるのは自分自身。しかしその後も、周囲からの「女だからそれぐらいでいい」は続くようだ。都内の企業でキャリアを磨き、東北の地元でUターン再就職をしたDさん(30代)が語る。
「地元で就職していた5歳上の姉と年収の話になったんです。私としては東京にいた頃より年収は下がっているんですが、私の年収を聞いた姉は、『女でそれってすごくない!?』と驚いた様子。しかも、悪気もなさそうに『男性管理職に気に入られていたの?』なんてゲスいことを言うし、『女ならもうそれで十分』とか……。
東京は物価が高くて生活費もかかるわけで、アルバイトだって地元より時給が高い。私は私で、思うところあって地元での再就職を選んでいるので、年収が下がるのは納得しているんですが、年収の高い・低いに“女”を関連づけられると面倒です」
何気なく放たれる「女だから」「女なのに」というフレーズ。不合理な現状に疲弊する女性たちの叫びがなくなる日は来るのか。