先述のように裏口がマンションの駐車場の出入り口であれば、駐車できない可能性があります。敷地に乗り上げて駐車していることからして、道路が狭くて右側に3.5mの余裕がない可能性もあります。
いずれにせよ、道路交通法違反で15万円以下の罰金に処せられる違法行為です。警察に対して一層強く取り締まりを要請すべきでしょう。管理組合がなくても住人が連名できちんと取り締まりを求めれば、警察も無視できないと思います。
それでも事態が動かない場合は自衛するしかありません。道路に沿って敷地上に簡易な遮断機を設置し、それを壊せば器物損壊で警察に告発するとか、現場の目につくところに「駐車禁止。発見次第、罰金○万円申し受けます」などの看板を掲げて心理的に圧迫する、さらには、その運転手に対し強く抗議するなどの方法があります。
運転手は非常識な理屈を平然と返してくる人物ですから、思わぬ反撃をされる可能性もあります。弁護士に依頼して、ナンバープレートから自動車の持ち主を調べてもらい、駐車禁止を通告し、違反の場合の損害賠償などの警告文を送る正攻法を検討してもよいでしょう。
【プロフィール】
竹下正己/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。射手座・B型。
※女性セブン2025年12月11日号