スーパーが撤退した跡地に別の商業施設ができるとは限らない(2024年に閉店したイトーヨーカドー春日部店。時事通信フォト)
揚げたてのコロッケをその場で食べたり、個人経営の洒落た(あるいは昔ながらの)カフェでお茶をしたりと、活気のある大きな商店街にはさまざまな楽しみがある。一方、商店街と対比されるのが、大手資本が開発したショッピングモールで、生活必需品の買い物やちょっとした外食などで重宝する。
中古マンションの物件情報などを見ると、近隣に大きな商店街やショッピングモールがあるといった情報が記されているが、マンションの資産価値を評価する場合、どちらが有利と言えるのか。『東京23区中古マンション格差の地図帳』(宝島社)の著者で、不動産ジャーナリストの榊淳司氏はこう答える。
「資産価値で見るとどちらもメリットになり、デメリットにはなりませんが、どちらの評価が高いかと言われると、一般的にはショッピングモールでしょうね。ショッピングモールが嫌いな人はほとんどいませんが、商店街は好き嫌いが分かれる。若い人は『店の人とのやり取りが面倒くさい』『店ごとで会計しなくてはいけない』『駐車場がない』『常連しか知らない妙なルールがある』など、煩わしく感じたりすることが多いかもしれません。
実際、商店街はだんだん廃れてきた背景には、そうした理由も指摘されています。商店街好きの人は、『ショッピングモールはチェーン店ばかり』と言いますが、人が集まるところにチェーン店は出店するので、繁栄している商店街だと半分くらいはチェーン店です」(以下、「」内コメントは榊氏)
