横浜市「10年後に発展する駅」の特徴とは(戸部駅)
全国の政令市で最大の人口(約377万人)を擁し、観光地としても人気が高い横浜。リクルートが20~49歳の男女を対象に実施する「SUUMO住みたい街(駅)ランキング2026(首都圏版)」では、吉祥寺や恵比寿など都内の人気駅を抑え、「横浜」が9年連続1位となった。複数のJR線のほか相鉄線や東急線、京急線、さらに市営地下鉄が走る同市内には、さまざまな特徴を持つ駅がある。
不動産価格が東京23区を中心に高騰するなか、旺盛な住宅需要は隣県や郊外に広がりを見せている。今後、横浜市内で「発展する駅」はどこなのか。それを考えるうえで重要なのが、将来の人口予測だ。物件価格は立地に加え、売買時の不動産市況などによって決まるが、将来的に「価値が上がるか、下がるか」を見通すうえでは、そのエリアの「将来人口」予測が参考になる。
今回、マネーポストWEBは、不動産コンサルタント会社リーウェイズ協力のもと、約5億件の物件データを扱うAI分析を用いて駅ごとの将来人口の増減を算出。10年後の予測人口の増加数が多い順に並べて横浜市の“10年後に発展する駅”ベストランキングを作成した(市内延べ150駅のうち人口増予測の68駅をランキング化)。
横浜駅から“1~2駅”のエリア
横浜市内で10年後の人口が最も増えるのはJR南武線の「矢向」(2880人増)、次いで市営地下鉄グリーンラインの「日吉本町」(1706人増)という結果だった。不動産コンサルタントの株式会社さくら事務所取締役副社長COO・山本直彌氏が言う。
「これら2駅のほか、4位の『北山田』(1307人増)、7位の『大倉山』(1037人増)、9位の『新子安』(961人増)などは、6000万円から8000万円程度でファミリー層向けのマンションが購入できるエリア。横浜中心部で1億円までは出せないが、その手前で優良な住環境を求める人には相応しい立地です。利便性と住環境のバランスが、横浜市の上位エリアの共通項と言えます」
3位以下に並ぶ各駅からは、さらに加えてこんな傾向が読み取れるという。
「3位の『戸部』(1356人増)、5位の『高島町』(1156人増)、6位の『平沼橋』(1143人増)、8位の『西横浜』(978人)など、京急本線や相鉄線、ブルーラインで横浜駅から1~2駅離れた場所が上位に位置しており、『横浜駅』を中心にしたエリアに人気が集中していることがわかります」(山本氏・以下同)
これらの駅には、観光客などが訪れる横浜中心部や元町・中華街、みなとみらい地区などとは全く異なる「顔」がある。
「『戸部』や『高島町』『平沼橋』などの駅に降り立つと、横浜からたった1~2駅でこれほど環境が変わるのかと驚かされます。
たとえば、京急本線の『戸部』は横浜の1つ隣でありながら、駅前に西区役所や警察署など公共施設が集まっており、治安が良く落ち着いた住宅街が広がっている。ブルーラインの『高島町』は横浜やみなとみらいエリアまで徒歩圏内でありながら、大通りから1本中に入ると静かな生活環境が保たれている。
相鉄線の『平沼橋』も横浜駅まで歩けるほどの近さですが、川沿いの穏やかで下町感のある落ち着いた雰囲気があります。同じく相鉄線の『西横浜』は、藤棚商店街をはじめ地域密着型の商店街が充実しており、日常の買い物が便利で下町情緒に溢れているため、子育て世帯にとって非常に親しみやすい街になっています」
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