チンタオビールで昼飲みスタート!
お酒はいつ飲んでもいいものだが、昼から飲むお酒にはまた格別の味わいがある――。ライター・作家の大竹聡氏が、昼飲みの魅力と醍醐味を綴る連載コラム「昼酒御免!」。連載第24回は、昼飲みできるお店がたくさんある大田区蒲田の町中華で評判の餃子を噛みしめた。【連載第24回】
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昼から飲んでご機嫌に酔っ払い、世間様に申し訳ないと思うから御免と謝る昼酒御免。このたびは、シリーズで初めて大田区蒲田を訪ねます。
某日の午後。ランチタイムの混雑を避けるべく、午後1時半にJR京浜東北線蒲田駅に着いた。
この駅で下車するのは久しぶりだ。なんだか、少し懐かしい気がする。東口ロータリーへ出て、目指すは「石川家食堂」。中華屋さんである。
昔、この界隈に身内が住んでいたことがあり、その頃、ぶらぶらと歩いた土地なので、街のそこかしこに見覚えがある。そして本日訪ねる「石川家食堂」もまた、その前を何度も通ったことのある店だ。
実はここへたどり着くまでに、店のことをスマホで軽く調べてみた。一般的なグルメサイトのほかに、旺盛に飲み歩きを展開しているサイトなどでもがっちり紹介されている。店の創業は、なんと1955年。これはすごい。昭和で言うと30年。若い人はまったくピンと来ないかもしれないが、太平洋戦争の終戦が昭和20年だ。それからまだ、わずかに10年。経済白書がもはや戦後ではないと宣言したのが昭和31年だから、その前年はまだ戦後であった。ちなみに筆者の生年は昭和38年。私が生まれる8年も前に、こことは別の場所であったようだが、「石川家食堂」はオープンしているのだ。
食堂であり、中華レストランであり、居酒屋でもあったという石川家食堂の現在は、中華居酒屋といった雰囲気。店内へ入り、私と飲み友ケンちゃんは1階のテーブルについたが、2階も落ち着いた雰囲気のテーブル席で、夜にはまさに中華居酒屋になるらしい。
蒲田の呑川沿いは桜の名所としても有名

