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西日本シティ銀行だけの問題ではない、Z世代社員の“BeRealでうっかり情報漏洩”への対策が一筋縄ではいかない理由 「私生活とSNSと仕事が地続き」の価値観とリスク

「BeReal」とはどのようなSNSなのか(公式サイトより)

「BeReal」とはどのようなSNSなのか(公式サイトより)

 これも時代を反映した、新たなリスクなのか──。4月30日、西日本シティ銀行が「お詫びとお知らせ」を発表した。同行の職員が、執務室内の動画や画像をSNSに投稿、そこには顧客の個人情報(7名の氏名)も含まれており、「二度とこのような事態を起こさないよう、全行あげてコンプライアンス遵守や情報管理を徹底し、再発防止に努めてまいります」としている。

 今回、当該職員が投稿したのは、加工なしのリアルな日常を共有するSNSとして知られる「BeReal」(ビーリアル)だとされている。1日1回ランダムなタイミングで通知が届き、2分以内に前後のカメラで同時に撮影した写真を投稿するというアプリだ。「インスタ映え」などのキラキラ系投稿に疲弊した若者たちのあいだで人気を博している。

 しかし、そんな「リアルさ」が裏目に出るケースが目立ちはじめている。西日本シティ銀行の件だけでなく、オフィスや自宅の作業風景など、何気なく撮った写真に社外秘の情報や個人情報が写り込んでしまうケースがあるのだ。

 これまでもX(旧Twitter)などのSNSでは、コンサルティング企業や制作会社の社員とみられるユーザーが投稿したBeRealやインスタストーリーが拡散され、社名が特定されるなどの炎上騒ぎが起きている。5月1日には、ミスタードーナツの店舗の内部情報とみられるものが写り込んだ画像がネット上に流出したことも確認された。

 なぜこうした問題が相次いで起こってしまうのか。BeRealユーザーの若者や、そうした若手社員によって「ヒヤリ」とした経験があるという人たちの声を集めた。

「習慣で投稿」大学で注意を受けてもまったく効果がない

 都内の私立大学に通う女性・Aさん(20歳・経営学部)は、周囲の学生たちのあいだでBeRealが日常化している現状について、次のように話す。

「BeRealはもう習慣みたいになっていて、通知が来たらとりあえず撮る、みたいな感じの人が多いです。一度、授業中に先生が『講義資料などをBeRealにアップするな』と注意したのですが、まったく効果はない。普通に授業中の様子をアップしている友人は多いですね。

 それから、アルバイト先のバックヤードで撮っている人もいます。あるハンバーガーチェーンでバイトしている友達は、名前入りのシフト表の写真を撮って載せていた子もいました。『このシフトだから空いている日は遊ぼう』的な意味で載せていたんだと思います」(Aさん)

次のページ:「一部の友人とBeRealだけで繋がっていればOK」
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