ストリートっぽいファッションとも相性のいいナップサック
「あえてダサいのがいい」ファッション感覚
Z世代のナップサック人気は、機能性だけが理由ではない。都内の別の大学に通う男性・Bさん(21歳・経営学部)は、ファッションとしての魅力をこう語る。
「いまって、ストリート系でも“頑張りすぎてない感じ”がオシャレだと思うんです。ちゃんとしたブランドのバッグを持つよりも、ナップサックみたいなラフなものを合わせる方が、結果的に抜け感が出るというか……。自分は、ニューエラのキャップにTシャツ、ダボダボのスウェットかワイドパンツ、スニーカーかクロックスにナップサックを合わせています。
自分たち世代は、“ちょっとダサいくらいがいい”みたいな感覚はありますね。あえて力を入れてない感じがするファッション観です。自分で言うのも恥ずかしいですが、キャンパス内に同じような格好をした学生がかなりたくさんいます(笑)」(Bさん)
「おしゃれマウント合戦」に参加せずに済む気楽さ
Bさんの友人女性・Cさん(20歳・経営学部)もその意見に同意しつつ、女子目線で次のように続ける。
「女子のあいだでもナップサックを使っている子は結構いますよ。実際、欲しいブランドの服やバッグがあっても『お金がなくて買えない』っていうのがリアルなんですけどね。自分は韓国系のストリートっぽいファッションが好きなので、いわゆる女子っぽいファッションはしませんが、ストリートはストリートで極めるとお金がかかるんです。
なかには、古着とか中古品とかで頑張って揃えようとすると、キリがなくて……。でもナップサックなら、アウトドアブランドのものでも安く済む。無理して友人と張り合わなくていいし、大学に行くだけならこれで十分ですよ」(Cさん)
ナップサックは価格帯も比較的安価で、軽く、折りたたんで持ち運べるなど実用性も高い。こうした利便性に加えて、デジタル化によって学生の持ち物が軽量化したことや、肩肘張らない“エフォートレス”なファッションが流行していることも、その人気を後押ししているようだ。
