間取りのここに注意
【1】壁心と内法
一般的にマンションの広告やパンフレットに記載されている専有面積は「壁心」と言われる計測方法を採用しています。壁心とは、壁の中心線で囲まれた面積を算出する方法です。「内法」は壁の内側部分の面積を算出する方法です。
壁心の表記で注意しないといけないのは、居住スペースに柱が食い込んでいる場合、柱部分も専有面積としてカウントされていることです。下図の間取りだとリビングや洋室に柱が食い込んでおり、部屋に凹凸ができていますが、丸で囲まれた柱部分も専有面積としてカウントされています。よって柱の食い込みが多い間取りだと、数字上で見る広さと実際に感じる広さにギャップが生じることになります。部屋内に凹凸ができることで家具も配置しづらくなるなど、生活上の制限も出てくるため、できるだけ柱の食い込みのない間取りが生活するうえでは便利です。
「壁芯面積」は柱部分も専有面積に含まれる
【2】デッドスペース
間取り図上ではリビング・ダイニングの広さに含まれていても、実際には通路としてしか使えないスペースが多く含まれている間取りがあります。たとえば下図の間取りだと、リビングのドア以降の四角で囲まれた箇所はリビング・ダイニングの13.7帖にカウントされています。しかし、実質通路となっているスペースのため、実際に家具を置ける有効なスペースはそれより小さいです。間取りを見る際は、帖数だけで判断しないようにしましょう。
リビングとして含まれている面積に注意したい
【3】行灯部屋
下図の洋室2のような窓のない洋室のことを行灯部屋と言います。内廊下のマンションだと、廊下側に洋室を設けることが採光の観点で難しく、こうした部屋ができてしまいがちです。本来、窓のない部屋は「納戸」扱いとなり、そうなると、部屋としてカウントできなくなるため、「2LDK」ではなく「1LDK+S」のように表記しなくてはなりません。「1LDK+S」になると、2LDKの条件で探している人の目に届きづらくなることから、販売上マイナス影響があります。
「洋室2」は窓のない「行灯部屋」といわれる
それを避けるため、リビングに面する場所に部屋を配置し、スライドドアにして採光要件を満たすことで納戸ではなく、洋室として販売できるようデベロッパーは工夫をしています。結果的にリビングに隣接する窓のない部屋のある間取りが内廊下のマンションで散見されます。こうした行灯部屋は、窓がないため外からの光を取り込めなかったり、空気の入れ替えがしづらかったりします。またリビングに隣接するため、プライバシーを確保しづらかったりするなど使い勝手が落ちやすいです。いずれも生活できないほどの不便さではありませんが、利用用途に合った部屋なのかは注意する必要があります。


