変動を選ぶなら借入額を世帯年収の5倍までに
ただし変動型には、金利が上がれば返済額が増えるリスクがあります。これを乗り切るコツは、借入額を世帯年収の5倍までに抑えること。仮に金利がここから2%上昇しても返済を続けられるかどうかを、借りる前にシミュレーションしておきましょう。あわせて、住宅ローン減税で得た還付金などを貯めておき、減税期間が終わったタイミングで繰り上げ返済に回すと、利息負担を効果的に減らせます。
「下がったら借り換え」は現実的な戦略
固定にして将来金利が下がると、高い金利を払い続けることになり不利です。その点、変動で借りておき、金利が上昇してきたら固定への借り換えを検討するという戦略は理にかなっています。借り換えには手数料がかかる点には注意が必要ですが、金利動向を見ながら柔軟に対応できるのは変動型の強みです。なお、変動金利を借りている既存利用者には、2026年7月返済分から金利改定が反映され始める可能性が高いとされており、すでに借りている人も家計の見直しが必要です。
結論として、当面は変動型を軸に考えつつ、「年収の5倍以内」「繰り上げ返済の計画」「金利上昇時の借り換え」という3つの備えをセットにするのが現実的です。一方で、金利を気にせず安心して暮らしたい方には、固定型という選択も十分にありえます。自分がどちらの安心を重視するかで選んでみてください。
今回のまとめ
・固定は3%台、変動は1%台で金利差は約2%と大きい
・当面は変動型が有利。借入は年収5倍以内が前提
・変動で借り、上昇時に固定へ借り換えるのが柔軟な戦略
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。