70代の健康面で気をつけるポイントは(写真:イメージマート)
現役世代ではなく、かといって人生最終盤でもない。そんな狭間の期間が「70代」だ。本格的な衰えがやってくる手前、この年代の生き方を間違えると、どんなに充実した人生を歩んで来た人も、地獄の老後にまっしぐら。一方で不遇な現役時代を過ごした人も、70代の選択次第では天国の老後が待っている。大逆転のカギを握る70代をどうすれば正しく走ることができるのか。健康面で気をつけるポイントを医師にアドバイスしてもらった。
1日の歩数の目安は?
健康面は70代の過ごし方で明暗が分かれる。秋津医院院長の秋津壽男医師(72)が指摘する。
「70代後半から80代にかけて足腰の衰えが徐々に表面化します。特に気をつけたいのがひざです。ひざの痛みは歩行をはじめ日常生活に直結する。スキーやテニス、登山など、ひざに負担がかかる趣味は70代のうちに満喫しておくことを勧めます。もし痛みが出てきたら、ウォーキングやラジオ体操などゆるやかな運動に徐々に切り替えていきましょう」(秋津医師、以下「」内は同じ)
運動をしないと足腰の筋力の衰えが進み、将来的に寝たきりになるリスクがある。それを防ぐためにも、70代から「歩く」ことが欠かせない。秋津医師はウォーキング用のストック(ウォーキングポール)の利用を勧める。
「ウォーキングの際にストックを使うことで腕を振りやすくなり、その反動で足が上がって転倒を防ぐ効果もある。足腰が衰えると足が上がらず『すり足』になり、ちょっとした段差で転倒と骨折、長期入院しているうちに認知症を患うケースを多々見てきました。筋肉は何歳でも鍛えられるのでなるべく歩きたい」
歩数の目安は、家事やトイレに立つ際も含め1日5000歩~7000歩だという。運動だけでなく遊興も重要だ。
「歌詞を読んで理解し、曲のテンポに合わせて歌うカラオケや、ルールを理解し牌を見て瞬時に手を考える麻雀は、複数の行動を同時に行なうのでボケ防止にいい。ともに人とコミュニケーションしながら楽しむことで認知症予防になります」
