なぜ「居酒屋離れ」するのか(イメージ)
居酒屋の倒産が広がっている。東京商工リサーチのTSRデータインサイトによると、居酒屋の倒産件数は今年1月から4月の間で88件(前年同期比54.3%増)と急増。また、帝国データバンクの「飲食店」の倒産動向(2025年)によると、飲食店の倒産は900件で過去最多。そのうち居酒屋を主体とする「酒場・ビヤホール」は204件となっている。
人件費やインフレによる食材、光熱費といったランニングコストの増加により、採算が取れずに倒産するケースは想像に難くないが、利用者側にとっても居酒屋の立ち位置は変化しているようだ。徐々に「居酒屋離れ」するようになった利用客の本音を聞いた。
薄すぎるチューハイ…「○○放題」のコスパが悪い
会社員・Aさん(40代男性/千葉県)は、居酒屋に行かなくなった大きな理由として「コスパの悪さ」を挙げる。なかでもAさんが気になるのは「○○放題」だという。
「複数人で飲む場合、コスパの面から食べ放題や飲み放題をよく利用していましたが、最近はかなり慎重になりました。チューハイは薄くなっていることも多いし、少し前に行った居酒屋では唐揚げを頼むと一皿に数個しかないし、刺身は薄くて切れ端のよう……。それで90分という時間制限なので、少し話したらもう終了。飲食に満足できないうえに時間も短いのでお得感がまったくなく、これで一人4000円するんだったら、普通に行って注文するほうがマシだという結論になりました」(Aさん)
学生時代、チェーン居酒屋でアルバイトをしていたというBさん(30代男性/東京都)は、「原材料費が上がるなかで、チェーン店系がもはや“安く”感じない」ことを指摘する。
「チェーン居酒屋の台所事情はある程度わかるのですが、昨今の物価高を加味すると、作り置きの総菜やバイトがレンジで温めただけの料理でも、原価は上がっている。そう考えると、だいぶ割高感は否めないと思います。それだったら、ちゃんとした料理を出してくれるお店に行きますよね」(Bさん)
