社債とはどのような商品なのか?
社債の今後の拡大が期待されている。預金より高い利回りが期待できる一方、発行企業の経営状況によって元本が戻らないリスクや、途中で売却しにくい面もある。個人にとって身近になりつつある社債の仕組みや買い方、初心者が押さえたい注意点とは。『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第196回は、「社債」について。
社債ってどんな商品?
政府が、家計の金融資産に占める株式・投資信託・債券の比率を2040年までに40%へ引き上げる目標を掲げる調整に入りました。現在の約2倍の水準です。
なかでも今後の拡大が期待されているのが「社債」です。社債の発行に関する規制緩和に取り組むなど、社債市場の活性化が政策にも盛り込まれており、これから個人にとっても身近な選択肢になりそうです。今回は、初心者向けに社債の基本を解説します。
社債とは、企業が資金を調達するために発行する「借用証書」のようなものです。投資家が企業にお金を貸し、その対価として定期的に利息を受け取り、満期になると額面金額(元本)が戻ってきます。株式のように値上がり益を狙う商品ではなく、あらかじめ決まった利率で計画的に運用できるのが特徴です。金利上昇にともなって、日本でも徐々に注目度が高まっており、社債を発行する企業数も増加傾向にあります。
同じ債券でも、国が発行するのが国債、企業が発行するのが社債です。社債は国債より高い利率が設定されるのが一般的で、その分、発行企業の信用力に依存します。気になる利回りですが、2026年6月募集の個人向け国債(固定5年)が年1.86%なのに対し、社債は年1%台後半~3%台が中心。預金や国債よりは高い利回りが期待できます。
どこで買えるの?
個人向け社債は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券で手軽に購入できます。取り扱い銘柄数が多く、少額から申し込めるのがメリット。最低購入額は10万円や100万円からの銘柄が一般的で、新発債(新たに発行される債券)なら購入時の手数料はかからないことがほとんどです。まずは証券口座を開き、募集中の銘柄をチェックするところから始めましょう。
