限られた予算のなかで、実需層はどのような駅や物件を選べばよいのか(写真:イメージマート)
東京23区でマンション購入を検討する際に多くの人が「予算の壁」に直面する。東京カンテイによると、東京23区の中古マンションの平均希望売り出し価格は、6月時点で70平米あたり1億2741万円。26か月ぶりに下落に転じたとはいえ、依然として高水準が続いている。
そこで選択肢となるのが、都心から少し離れた駅や築年数の経った物件に目を向けることだ。しかし、「一駅ずらせば安くなる」という通説は、分譲マンションでは必ずしも当てはまらないという。実需層が、限られた予算のなかで狙うべき駅や物件をどう見極めればいいのか。不動産マーケット分析を専門とするLIFULL HOME’S総研副所長兼チーフアナリスト・中山登志朗氏が解説してくれた。
「比較的価格を抑えた中古マンションには、立地面でいくつかの共通点があります。そのひとつが、最寄り駅がターミナル駅ではないことです。同じ沿線でも、ターミナル駅や急行停車駅では駅周辺の開発が進み、商業施設や生活利便施設が集積しています。利用者の範囲も広く、利便性が高いことから、周辺の物件価格も上昇しやすい傾向があります。
一方で、各駅停車のみが停車する駅や、快速・特急が停車しない駅では、乗降客数が比較的少なく、駅周辺の商業集積も限定的な場合があります。そのため、同じ沿線であっても、こうした駅を最寄りとする中古マンションは比較的手頃な価格で購入できるケースがあります」(以下、「」内は中山登志朗氏のコメント)
