「地震に強い家」は何が違うか(写真:イメージマート)
全国各地で地震が頻発しており、被災地に深い傷跡を残している。いざ巨大地震が起きた時、生死を分けるポイントはどこにあるのか──過去の教訓が教えるのは、「家の間取り」の重要性だった。【前後編の前編】
2016年の熊本地震では76%の死因が家屋倒壊によるものだった
深夜に鳴り響いたけたたましい緊急地震速報で飛び起きた人は多かっただろう。8月23日午前2時、茨城県南部を震源とするM5.9の地震が発生し、東京、埼玉、千葉、茨城の1都3県で最大震度5弱を観測。けが人は少なくとも44人に上った(8月25日時点)。
同日夜には北海道で震度4の地震が発生。最大震度7を観測した7月28日の熊本地震以降、北から南まで列島が揺れ続けている。いつ起きるかわからない巨大地震。命を守るために、どう備えたらいいのか。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏が語る。
「巨大地震発生時に生死を左右する最大の要因は『家』です。阪神・淡路大震災(1995年)では死者6434人のうち83%、熊本地震(2016年)では死者50人のうち76%の死因が家屋倒壊によるものでした。
これまでさまざまな地震の現場を見てきましたが、木造家屋内での死因は家屋への閉じ込めや圧死、窒息死が圧倒的に多かった。今回首都圏を襲った地震のように、深夜に発生すればほとんどの人は自宅にいます。『地震に強い家』にすることが被災時に助かるためには必要不可欠なのです」
問題はどうやって地震に強い家を作るのか。その鍵を握るのが「間取り」である。
「過去の震災から、耐震性の低い戸建においては、命を落とすリスクのある『危ない間取り』と『助かる間取り』の傾向が見えてきました」(和田氏。以下「 」内同じ)
