「エースのジョー」として巨人のV9時代を支えた城之内邦雄氏
「エースのジョー」として巨人のV9時代を支えた、球界を代表するレジェンド投手・城之内邦雄氏(86)。引退後もコーチ、スカウトとして巨人に貢献し、今は結婚61年目の妻・祥子さん(84)とともに穏やかな日々を送っているという。お金も人も住まいも、最後の難題には“自然体”で向き合う──そんな美学を貫く城之内氏に話を聞いた。
最後は寄付することも考えています
『終活』という形で本格的にやっているわけではありませんが、夫婦でお墓の話はしています。葬儀は身内でひっそりとやればいいし、手間をかけるのもその時だけのこと。でも、お墓はそうはいかないからね。
実家のある田舎にはお墓があるけど、うちは子供がいないので、この先誰も管理ができなくなったら困る。甥っ子や姪っ子はたくさんいますが、彼らに迷惑をかけたくないのでね。
まだ具体的にはなっていないけど、東京で永代供養をしてもらえるお墓を探すつもりです。
モノの整理もそろそろしないといけないなぁとは思うけど、これはなかなか進まない。夫婦で足が痛いだの、腕が痛いだのと言い合っているけど、それなりに健康だからね。モノや衣類を捨てたりするのは、何かきっかけがないとできないのかもしれない。お守り代わりじゃないけれど、保険も解約しないでそのままです。
ただ、遺産については、夫婦でひとつだけ決めていることがあります。どっちが先に逝くかわからないから、オレが先に逝ったら女房に全部やって、女房が先に逝ったらオレが全財産を相続する。
甥っ子や姪っ子の手を煩わさないためにも、ひとりになったら高齢者施設のお世話にならないといけないですから。その費用を確保しておきつつ、最後は出身地に近い鹿島神宮(茨城県)に寄付することを考えています。
鹿島神宮には子供の頃から見守ってもらってきたので、入団1年目に24勝を挙げて新人王になった時に賽銭箱を奉納しました。多くは残せないだろうけど、あとは賽銭箱の中身にと思っています。甥っ子や姪っ子には財産分与として、絵画や時計は渡すつもりでいます。
