背徳感のある「ギルティ消費」は悪いことなのか?(イメージ)
物価高で節約志向が強まる一方、体によくないとわかっていても、あえて甘いものやこってりした食事を楽しむ「ギルティ消費」が広がっている。流行の背景には何があるのか。こうした消費とどう付き合っていくのがよいか。『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第207回は、「ギルティ消費」について。
「割高で不健康な消費」が伸びている
先日、ニッセイ基礎研究所が「広がるギルティ消費-自己管理社会がもたらす、背徳感という付加価値」というレポートを公開しました。ギルティ消費とは、体によくないとわかっていながら、あえて選ぶ小さなぜいたくのこと。コンビニでつい甘いものを追加したり、深夜に背脂たっぷりのラーメンを食べたり。そんな後ろめたさごと楽しむ消費のことです。レポートによれば、背徳グルメを食べる人は5割を超え、4年前より10ポイントも増えたそうです。節約志向が強まっているはずなのに、なぜ割高で不健康な消費が伸びるのか、とても興味深い現象です。
レポートでは、その背景を「自己管理社会への反動」だと分析しています。仕事では生産性、生活では健康や睡眠。SNSを開けば、きちんと整えた人の姿があふれています。日々きっちり管理しているからこそ、「今日くらいはいいよね」と息抜きしたくなる。この指摘に、なるほどたしかにその通りだと共感しました。
そして、消費の面でも腑に落ちるものがあります。物価高で、海外旅行や大きな買い物といったわかりやすいぜいたくはさすがに難しい。けれど数百円で完結する小さな楽しみなら、そこまで家計を気にせずとも取り入れることができます。節約とぜいたくは一見矛盾しますが、大きな買い物に対する節約と、小さな買い物に対するぜいたくが混在するのが今の社会の姿です。
では、ギルティ消費をどう楽しむべきか、わたしなりの見解を述べたいと思います。
