食品衛生法違反事例で最多となった米国産食品は生鮮アーモンド(イメージ)
米国産ジャガイモの輸入解禁が議論を呼んでいるが、すでに輸入されている食品の安全性はどうなのか。本誌・週刊ポストが調査すると、食品衛生法に違反した「危ない米国産食品」が続々と日本に上陸している実態が明らかになった。【危ない米国産食品・前後編の前編】
一度畑が汚染されると根絶は至難
日本政府に対して食料品の市場開放を求めるトランプ大統領の圧力は増すばかりだ。
9月に入ると、米国産生鮮ジャガイモの輸入解禁を巡る日米協議が本格化。政府が手続きを進めるなか、日本の農家からは猛反対の声が続出している。最大の理由は、病害虫の侵入リスクだ。消費者問題研究所代表で食品問題評論家の垣田達哉氏が語る。
「生鮮ジャガイモは、付着した土とともにさまざまな害虫や病気が持ち込まれる恐れがあります。とくに強く懸念されるのがジャガイモシロシストセンチュウ。食べても人体に害はありませんが、根に寄生して成長を阻み、収穫量を大幅に減らしてしまう危険性がある。厄介なのは一度畑が汚染されると、根絶が至難であること。卵は乾燥や湿潤、温度変化に強く、卵の中の幼虫も休眠状態となるため、土壌中で15年以上も生存できるとされています」
米国産「汚染土」食品の主な使用先
それゆえ厚労省は、米国をはじめ複数国からの「土のついた植物(野菜)」の輸入を厳格に規制してきた。
「生鮮ジャガイモの輸入解禁は、日本の農家に大打撃を与えるのみならず、日本人の食卓に重大な影響をもたらす可能性がある。食糧安全保障の問題として捉えるべきで、生鮮ジャガイモの輸入解禁は極めて慎重に、そして丁寧に議論すべきです」(垣田氏)
だが、注意すべきはジャガイモだけではない。危険な米国産食品はすでに多くが日本に上陸している。
本誌が厚労省発表の「輸入食品等の食品衛生法違反事例」(2020年度~2026年8月)を詳しく調査したところ、日本の食品衛生法に違反した米国産食品の輸入事例が多数あることが判明。しかも、そのなかにはジャガイモ同様、米国の“汚染土”が原因とされるものが含まれていた”
米国産ジャガイモの輸入解禁が議論を呼んでいるが、すでに輸入されている食品の安全性はどうなのか。本誌が調査すると、食品衛生法に違反した「危ない米国産食品」が続々と日本に上陸している実態が明らかになった。
>プレミアム登録して、食品衛生法違反となった「米国産食品」48の表を見る【初回登録月は無料】

