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かっぱ寿司 原価高いウニやイクラも食べ放題対象にした理由

 男性1580円という価格設定にも、工夫の跡がうかがえる。『回転寿司の経営学』の著書がある評論家・米川伸生氏はこういう。

「1皿100円の回転寿司における平均客単価は1100円とされます。今回の食べ放題サービスは、“普通に食べていく客”ばかりであれば、損しないような設定だといえるでしょう」

 ただ、食べ放題だと“せっかくだから、もとを取ろう”と考える客も出てくる。実際、冒頭の西宮前浜店では、体育会系男子学生と思しき4人組が120皿を高々とテーブルに積み上げ、「大満足です」と満面の笑みで帰っていった。食べ放題サービスをやるとなると、そうした食欲旺盛な客層を引き寄せることになるが、「それでも今のかっぱ寿司にとってはやる意味があるサービス」(経済部記者)なのだという。

「今、業界最大手は『スシロー』で、“味のスシロー”の評価が定着している。2番手の『無添くら寿司』はサイドメニューの豊富さで勝負し、『すき家』のゼンショーHDが展開する『はま寿司』も出店攻勢で急成長中。

 かつて安さで勝負していた『かっぱ寿司』は4番手で、2017年3月期の連結決算では売上高800億円を割り込み、58億円の赤字を計上する苦境にある。なんとか“安くて味が劣る”というイメージを払拭し、客を呼び戻したいわけです。

 今回の食べ放題はメディアに取り上げてもらうための“広告宣伝費”の意味もあって、ある程度、儲けを度外視した企画のはず。だから原価率の高いウニやイクラが食べ放題対象に入っているのではないか」(同前)

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