家計

老後の準備は?他 20~30代夫婦「年末年始に考えたいお金の話」

 また、子供がいる家庭、あるいはこれから欲しいと思っている家庭にとっても、ライフプランを作成することで見えてくることがあります。子供を大学まで行かせたいと考えている方は多いと思いますが、その子供が独立する時に自分が何歳になっていて、その時の収支の状況はどうなっているかまで人生設計として考えることが重要です。

 まずは手書きでもパソコンでもいいので、年末年始の時間を使って、90歳くらいまで年表形式でライフプランを作ってみてください。そして、それぞれのステージでどのくらいお金がかかるかも記入してみましょう。そうすることで普段の「生活費」とは別に、どれくらいのお金が必要なのかが見えてきます。

 住宅を購入するつもりなら、頭金も考慮に入れましょう。また、金融機関のウェブサイトで住宅ローンのシミュレーションができますから、金利3%程度で試算してみてください。住宅を購入した際にかかる月々の費用がわかります。

退職後の準備は早く始めるほど楽

 ライフプランを作成して、必要な金額が分かったら、まとまったお金を使う時期までの貯蓄目標を作りましょう。

 その際、退職後の生活費の不足分も考慮してください。将来の年金額は、様々なサイトでシミュレーションできます。ただし、今後は受給できる金額が減ったり、受給開始年齢が引き上げられる可能性があります。受給額はシミュレーションで出てきた金額の8割で考え、受給開始年齢は70歳になると想定し、90歳まで受給するとして計算しましょう。以下のような計算式になります。

〈退職後の生活費不足分=退職から90歳までの生活費-20年分の年金受給予想額〉

「こんなに貯蓄しなきゃいけないの?」とびっくりする方も多いはずです。だからこそ、なるべく早い段階からその数字と向き合って準備しなければいけないのです。生活水準は段々と上がっていく傾向にあります。今から収入が上がっても生活水準を上げずに貯蓄を増やすことで、貯蓄目標は達成することが可能です。

「貯蓄は収入が上がってから……」と考える方も多いのですが、収入が上がるころには教育費が増えているなど、支出も多くなる傾向があります。今は子育てなどで働いていないが将来は共働きで収入が増える予定があるなど、大きく収入増が見込める場合以外は、今から貯蓄を始める計画を立てましょう。20~30代は、退職まで時間があります。「時間を味方につける」ことで、貯蓄は比較的楽になります。

NISA、iDeCoなどの仕組みを上手く使う

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