中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

ライターの仕事獲得は東京が圧倒的に有利、残念だが仕方ない

 それでも仕事がまるで途切れないのは、「東京在住」という地の利があるからではないでしょうか。もしも自分が東京以外の場所でライターをやっていたら……と考えることもありますが、多分今ここで文章を書いていることもないでしょうし、フリーランスの道を諦め再就職していたことでしょう。

 私は「宣伝会議」の「編集・ライター養成講座」の講師もやっておりますが、大阪校の授業はとにかく楽しい。毎度大阪の受講生の皆様のノリの良さと終わった後の飲み会が実に活気があって好きなのですが、毎回聞かれることがあります。それは、「やっぱり東京の方が仕事は獲得しやすいですか?」というものです。

「やっぱり」という接頭語がついているだけに、質問者もなんとなく認識はしているのでしょう。土地への愛着や家族・友人関係の事情等もあって関西圏に住んでいる方々ばかりなので、私も「そんなことはない」という回答を本当はしたいです。

 でも、回答は「東京の方が獲得しやすい。獲得のしやすさは8倍ぐらいかもしれない」というものになります。根拠は何か、といえば、結局何かを作るにあたり、発注主も発注相手と「仕事がやりやすい」ことを求めるのです。

 余人をもって代えがたいほどの人は別ですが、「俳優の〇〇のインタビュー、誰に頼もうかな……」みたいな話になった時、ほとんどの売れっ子俳優が東京を拠点としているだけに東京在住のライターに声がかかりやすくなります。人物インタビューに定評のある人物が大阪に住んでいるとすれば、往復の新幹線の切符代などで約3万円を編集部は負担しなくてはなりません。しかも、移動時間なども考えると心情的には本来のギャラに上乗せをしたくなる。

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