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家計

65歳からでも「月5万円」を捻出するのは難しくない

高齢夫婦世帯は毎月5万円超の赤字というが

 主な収入源を年金に頼る高齢夫婦世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯)では毎月約5万4000円が赤字になっている――最新の総務省・家計調査(2017年)で明らかになった数字だ。

「人生100年時代」の到来を前提とすれば、死ぬまでに“2000万円以上の赤字”が生じることになり、それを埋める蓄えが必要という話になってくる。ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏が話す。

「65歳以上の夫婦世帯から支出超過(収入不足)の相談をよく受けます。現役時代とそれほど変わらない生活水準のまま年金生活に突入し、実際の受給額が“思ってたより少なかった”と計算違いに戸惑う人が非常に多いのです」

 足りない月5万円を捻出するために、虎の子の貯金を取り崩すか、生活を切り詰めるか――そんなふうに後ろ向きにとらえると日々の暮らしはどんどん暗くなっていく。「より長くなった老後」をそんなふうに過ごしていくのは辛く苦しい。

 だからこそ、深野氏は“楽しみながら生活を変える”ことの重要性を強調する。

「意外に思うかもしれませんが、65歳から月5万円を捻出するのは難しくない。『節約(支出を減らす)』『仕事(収入を増やす)』『投資(資産を殖やす)』の3つを自分に合ったやり方で家計に取り入れることです。うまくやれば、“月5万アップ”への道のりを、楽しく歩んでいくことも可能です」

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