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住まい・不動産

交通至便の「西船橋」 住みやすいけど住みにくい街?

ラッシュ時の駅の混雑度は特A級(駅北口のバスロータリー)

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「西船橋」について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 鉄道ファンの間で有名なトリビアが、「『浦和』には東西南北の駅がある(東浦和、西浦和など)」というものですが、それに追いすがるのが「船橋」。残念ながら北船橋駅はありませんが、“東西南”は揃っており、そのほか船橋法典、新船橋、船橋競馬場、船橋日大前など、多数のバリエーションが存在します。今回取り上げる西船橋は、そんな“船橋ファミリー”の中でもっとも西にある駅。人口が60万人を超え、政令指定都市入りも見据える船橋市の西端にあります。

 この街の人気の最大の理由は、鉄道路線の充実ぶりでしょう。東西線の快速に乗れば、大手町までは23分。都心に向かうには総武線という選択肢もあります。さらに武蔵野線、京葉線、東葉高速鉄道も通る鉄道網の一大ジャンクションになっており、駅構内は、多くの人で日がな混み合っています。便利ではありますが、朝のラッシュ時の混雑ぶりは首都圏でも特A級。どれか1線でも止まったりすると、あっという間にこの駅に人が溜まり、入場規制が敷かれることもあります。ホームや構内のみならず、都心に向かう電車が激混みなのは言うまでもないでしょう。

 道路状況はあまり良くありません。駅の北側を総武線と並行して走る国道14号線は片道1車線で、常にノロノロ運転。有料道路の京葉道路が近いので、都心方面へのアクセスはボチボチですが、高速を降りると道は狭く、しかもゴチャゴチャしているので、初心者は混乱しがちかもしれません。中山競馬場で競馬が開催される日は、国道14号、木下街道など、周辺道路も混みますので、競馬に行く方は電車で、周辺に住む方は車で出かけないことをオススメします。

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