住まい・不動産

弁護士が警告 不動産の「契約書」「重要事項説明書」に潜む罠とは

 特に周辺環境について、ごみ焼却場や墓地などの「嫌悪施設」の存在や、南側の空地の建設による日当たりの変化の可能性なども、あらかじめ重要事項説明書に記載されることが多い。不動産業者にとって、物件の売買契約は日常業務。素人である買い手よりも一枚も二枚も上手であることは言うまでもない。

「契約が成立してしまえば、どんな争いごとも契約書通りに解決されるのが契約社会です。相談に来られる方には、『契約書などの書類にサインをする前に、なによりもまず書類の内容をしっかりとチェックしましょう』とアドバイスしています。契約日よりも前に契約書案や重要事項説明書案をもらって、弁護士に相談しておくと安心でしょう。サインをする直前ではなく事前に目を通すことができれば、不利な条件を書き換えさせることも可能です」

 住宅という大きな買い物をするからには、トラブルに備えたリスクヘッジは欠かせない。入居後に安心して暮らしていくためにも、念には念を入れて契約に臨みたいところだ。

◆取材・文/曹宇鉉(HEW)

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