キャリア

OB訪問を受ける社員の意識変化 「セクハラと思われないように…」

LINEでのやりとりが公私混同にならないか懸念

 大手広告代理店で働く30代男性のBさんは、個人の連絡先交換を控えるようになった。かつては、知人からLINEやFacebookのグループチャット上で学生を紹介され、OB訪問のスケジューリングを行うこともあった。だが今は、少し手間であっても、会社のメールアドレス経由でやりとりを行うようにしている。

「LINEやFacebookでは、くだけた表現を交えたりして、気軽に会話できすぎてしまう。会社のメールアドレスであれば、学生もこちらも丁寧な言葉遣いで進行出来る。SNS上でたやすく繋がれてしまうからこそ、公私混同しないことが大切だと再認識しています」(Bさん)

OB訪問の内容がTwitterに投稿されて…

 メディア系企業に勤務する30代男性・Cさんは、ある一件から、学生に対して積極的なアドバイスを躊躇するようになったと語る。

「きっかけは、私のところにOB訪問に来た学生が、直後にTwitterに、社名入りでその一部始終と感想を投稿しているのを見つけたことでした。幸いネガティブな発言ではなかったのですが、ネガティブな内容じゃなかったら良いということではない。面談も録音して音源をあげるかもしれないし、自分とのやりとりの一部をキャプチャしてさらすかもしれない。もはや学生のほうが立場が“上”」(Cさん)

 昨今のコンプライアンス重視の流れからも、OB訪問の形は以前と比べて変化しつつあるようだ。

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