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デジタルネイティブ男子が「もうネットに頼らない」と決めたワケ

 ネット上のどこかに“その人の求める答え”があるということは、ネット上でみつかる意見や情報は、必ずしも信じるに値しないという事実に気付いたAさん。友人が陰謀論にハマり、滔々と“この世の真実”を語ったことも、ネットとの付き合い方を考える大きなきっかけになったと振り返る。

「大学の友人がネットに広まっている陰謀論にハマって、それを得意げに語るようになりました。最初は感心して聞いていましたが、『○○(※メディア名)は全部××が牛耳ってるから……』などと言われても、確認のしようはなく、結局『へー、そうなんだ』というだけで……。何千万人が見るメディアが、朝から晩までウソのニュースを垂れ流しているなんて、あり得ないですよね?」

 荒唐無稽な陰謀論は、聞いているだけなら愉快かもしれないが、それを他人に真剣に語り出すと厄介だ。そしてAさんが決定的に「ネットとは距離を置こう」と思ったのは、就職活動の時期だった。

「大学3年生も終わりに近づくと、話題は就職活動のことばかりですが、周囲の話を聞くと、みな『商社 面接』『銀行 志望理由』といったキーワードで検索して、就職活動を進めているようでした。私は成績が悪く、大学のレベルも高くなかったので、みんなと一緒のことをやっていたらダメだと思い、あえてネットを見ることを封印しました」

 体育会だったことも大きく後押しした面はあるが、結果的にAさんは第一志望の金融機関の内定を獲得。4月から新人銀行マンとして奮闘している。確かにネットは便利なものだが、大事なのはその使い方。壁にぶつかった時は、「あえて使わない」という選択肢も視野に入れると、道が拓けることもあるようだ。

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