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在職老齢年金改正 働きながら繰り上げ受給で月10万円年金増も

2019年12月5日 16:00

 もっとメリットが大きいのは、働きながら受給しても年金カットされないという“特典2”が受けられるようになることだ。これにより、年金を繰り上げ受給するかどうか迷っている人には大きなチャンスが生まれる。

 現在58歳のX氏は何歳から年金をもらうべきか思案している。「ねんきん定期便」では65歳からの受給見込み額は約16万円だと記されていた。定年後も雇用延長で今の会社で働くつもりだが、先に雇用延長した先輩に聞くと、月給35万円ほど出るという。

 しかし、現行の在職老齢年金制度では、60~65歳未満は「月給+年金」の合計額が基準の28万円を超えると、超過分の半額を年金からカットされる。

 X氏が60歳繰り上げを選んだ場合、まず年金額が30%減の約11万円に減らされる。そのうえ、給料(35万円)と年金(11万円)との合計額が基準を18万円上回るため、その半分の9万円を年金からさらにカットされる。二重の減額で年金はわずか2万円となり、月給を合わせた合計収入は37万円にとどまる。

 そんなに損をするなら「繰り上げ」を選ぶ気にはとてもなれないだろう。

 ざっくり言えば、雇用延長期間の月給が17万円を超えると、標準的な年金額16万円(60歳繰り上げは約11万円)を受給している人は、在職老齢年金との二重の年金減額の対象になってしまうのである。

「年金は早くもらいたい」と思っても、この在職老齢年金の年金カットの「壁」が繰り上げの大きなネックとなっていた。

 それが今回の年金改正で65歳未満の在職老齢年金の年金カットの基準が28万円から「47万円」に引き上げられる。新制度になれば、「繰り上げ」をぐんと選びやすくなる。

 X氏が「60歳繰り上げ」を選んでも、雇用延長後の月給(35万円)と年金額(約11万円)の合計額が基準未満だから今と違って在職老齢年金は1円もカットされない。

 しかも、実施されれば、モデルケースで60歳繰り上げ受給を選んだ場合の年金額は現在の月額約11万円から、改正後は約12万円へと1万円アップするため、総収入は47万円になる。現行制度で繰り上げるより月10万円(年間120万円)もの年金増だ。65歳までの5年間なら今より600万円も年金が多くもらえる計算になる。

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