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宝くじ、同じ当せん確率の買い方でも当せん金額に差が出るケース

 ここまでは、どちらを買っても同じように見えるが、肝心の当せん金額ではどうだろうか。例えば、次のような当せん金だった場合で計算する。

◆ストレート……930200円
◆ボックス……38700円
◆セットストレート……484400円
◆セットボックス……19300円
(※2019年1月29日に抽せんされた第5101回のナンバーズ4の実際の当せん金)

【抽せん数字が「4361」の場合】
◆(A)968900円(ストレート930200円+ボックス38700円)
◆(B)968800円(セットストレート484400円×2)

【抽せん数字が「4631」や「1634」などのように順番が違っていた場合】
◆(A)38700円(ボックス38700円)
◆(B)38600円(セットボックス19300円×2)

 上のように同じ数字を2口買う場合、「ストレートとボックスを1口ずつ」が「セット2口」の金額を下回ることはなく、上回るケースが出てくるのだ。しかもこれは、今回検証したケースに限った話ではない。他の抽せん回号の結果で検証してもらえば、いずれもそうなることがわかる。

 本来、同じ期待値のはずの買い方で、なぜ当せん金額に差が出るのだろうか。その理由は、「当せん金は100円単位で、端数は切り捨てる」というナンバーズの規定によるものである。

 例えば「4361」が抽せんされた場合、セットはストレートとボックスを半分ずつ買っているので、セットストレートの当せん金は、「(ストレートの当せん金+ボックスの当せん金)÷2」となる。ところが、この式で算出された金額は484450円のため、100円未満の端数が切り捨てられて484400円になってしまったというわけだ。もちろん、これはナンバーズ4だけでなく、ナンバーズ3にも同じことがいえる。

 要するにナンバーズを買う時は、「セット2口」で買うより「ストレートとボックスを1口ずつ」買う方が、ちょっとだけお得、というわけだ。宝くじの仕組みはなんとも奥深い。

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