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条例で「ゲーム制限」の是非、家庭で制限されて育った人たちの思い

 また、自身が子ども時代に「ゲームに救われた」という経験から、子どもにも過度な制限はしない予定だというのは30代男性会社員・Bさんだ。

「友だちとコミュニケーションをとるうえで大切なものだし、“居場所”にもなる、価値あるものだと思います。私自身、家庭環境が複雑で学校でいじめにあっていた時、ゲームが救いであり癒しでもありました。人生に絶望せずに済みましたし、後にそのゲームタイトルをきっかけに友達もできました。ゲームのおかげで今の自分がある。子どもができても、とくに極端な制限はしないと思います」(Bさん)

 ゲームがひきこもりや不登校の一因とされることにも、違和感を抱かざるを得ないと苦言を呈する

「ひきこもりの原因になるというのは、首をかしげたくなります。逃げ場がゲームだったというだけだし、逃避だとしても“希望”になり得ます。私はフリースクールの仕事を手伝ったことがあるのですが、ゲームの持ち込みが可能。比較的自由にプレイできる環境ということもあり、共通の話題から友達ができる子もたくさんいました。一緒にゲームをする約束が次にその友達と会うモチベーションにつながり、すごく嬉しそうだった子の笑顔が忘れられません」(Bさん)

 一方、「条件付きかつ適度な規制には賛成」というのは、40代女性会社員・Cさんだ。中学生の子どもを持つ親の立場で、こう指摘する。

「うちの子どもは運動が苦手で、家でゲームをしたりYouTubeを観たりすることが多いので、適度な制限はやはり必要なのではないかと思います。でも、息子が友だちにプレイをほめられたりして、ゲームで生き生きとしているのを見ると、一概に強くは言えません。eスポーツにも興味を持っているようですし、勉強との両立を条件にゲームを許しています。

 学校で友達ができたのはもちろん、オンラインでもゲーム仲間ができて、協力が必要なゲームではチーム意識や思いやる心を学んでいるようにも思いますし、何より本人の『好き』を尊重してあげたい気持ちがあります。個人的には条例という形ではなく、あくまで各家庭の教育方針に任すべきなのではと思います」(Cさん)

 まだまだ議論を呼びそうなゲーム利用制限問題。子どもたちを依存症などから守るという建前だが、慎重な議論が必要だといえそうだ。

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