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コロナ対策特需が期待される企業の数々 無観客や臨時休校も追い風に

「暇つぶし」も「勉強」も

 プロ野球やJリーグと同様、無観客レースを実施した競馬界も痛手かと思いきや、嬉しい誤算もあるようだ。馬券のネット投票システムの新規加入件数が前年同期比5倍に増加。地方競馬のネット投票システムを手がける東京都競馬の2020年12月期の公営事業利益は前年比13.6%増の70億円を見込んでおり、「中長期的な売り上げ増が期待される」との見方は多い。

「ゲーム」関連も好調だ。

「スマホゲームで人気作の多いgumiは、昨年11月に配信開始した新作ゲームが好調で2月末に業績予想を上方修正。前年同期の赤字から大幅に黒字転換した」(カブ知恵代表の藤井英敏氏)

「在宅勤務」のテレワーク関連で好調なのが、ウェブ会議システムなどを手がけるブイキューブ。2月に入り会社説明会の中止を決定した企業が増えると、オンラインシステムに関する企業からの問い合わせが殺到した。

 臨時休校要請で「オンライン学習」関連の需要も高まる。

「タブレット端末などICTを活用した学校向けの学習システムを開発するチエルは、臨時休校が業績拡大につながると見込まれています」(藤井氏)

「有事」に気を吐けるのは、日頃の取り組みの賜物にほかならない。

※週刊ポスト2020年3月20日号

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