家計

新型コロナ禍でも消費意欲が高い人の特徴とは?

【3】ネット時間増加が物欲を刺激

「コロナの影響で家にいることが増えて、ネットサーフィンや通販サイトを確認する頻度が多くなるから。 様々なものを見ると物欲が高まってくるし、あれも欲しいこれも欲しいとついいろんなアイテムのページに飛んでいってしまう」(80点・女性27歳・大阪府)
「家に篭りがちでついインターネットショッピングをしてしまうので、欲しいものが増えそう」(70点・女性41歳・愛知県)
「人付き合いよりも家にこもっている時間がどうしても多いと思うので、ネットサーフィンをして物が欲しくなってしまうのではないかと思う」(70点・男性52歳・愛知県)
「今はコロナが怖いので、旅行や飲み会や人混みでの買い物等を控えているので、いつもが50点くらいだとすると反動でインターネットでの買い物等が増えるのではと思う」(70点・女性67歳・大阪府)

 家にいる時間が増えたことで、インターネットを見ている時間が長くなり、あれこれ気になる商品の情報も入ってきて、買いたい気持ちも高まって……というもの。筆者の知人にも仕事がテレワークに切り替わって以降、各地の名産品のお取り寄せにハマってしまったという人がいます。また新型コロナ禍の影響から、様々な生産者や飲食店が普段は提供しない商品を特別にネット通販で提供していることもあり、なんでも手軽に買えるネットが、いつも以上に消費意欲を刺激している面もありそうです。

 いかがでしょうか。全世界的に「リーマンショックを上回る」経済的インパクトとも言われる今回の新型コロナ禍。冒頭で示した消費意欲指数の低迷にもその影響は見られていましたが、皆のマインドが消沈しているわけではなく、様々な要因から高い消費意欲を保っている人たちがいることも見えてきます。依然厳しい状況が続いていますが、本稿がこれからの消費を考える一助となれば幸いです。

◆レポート/三矢正浩(博報堂生活総合研究所 上席研究員)

参考情報
〇博報堂生活総合研究所「消費意欲指数」
調査地域:(1)首都40km圏 (2)名古屋40km圏 (3)阪神30km圏
調査期間:2020年4月2日(木)~6日(月)/2012年4月から調査開始/毎月上旬に実査)
調査対象者:20~69歳の男女1,500人
対象者割付:調査地域(1)~(3)各500人を各地域の人口構成比(性年代)に合わせ割付
調査方法:インターネット調査
参考URL:https://seikatsusoken.jp/shohiyoho/2020-05/

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