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申請忘れると1円ももらえない「高額療養費制度」申請書の書き方

 ただし、注意点が複数ある。まずは申請書を“どこで”入手するかだ。

「申請書は基本的に、自分で取り寄せるのが確実です。健保組合なら勤務先の総務、国民健康保険なら市区町村の役所に問い合わせましょう」(前出・北村氏)

 お金が還付されるまでの期間も知っておきたい。

「医療費を支払ってから申請書が届くまでに約2~3か月かかり、申請から還付まで約1か月かかります。申請期間は受診した翌月1日から2年間有効ですが、忘れるとお金は一切戻ってきません」(前出・北村氏)

 医療費の計算にもルールがある。定められているのは“1か月間”の自己負担上限だが、かかった医療費を「月またぎ」では合算できないのだ。

「高額療養費制度の申請は、月ごとにまとめる必要があります。月をまたいで通院した際、医療費は合算できません」(前出・北村氏)

 ただし、自己負担が上限に達しなくても、諦めは禁物だ。医療費は世帯全体で合算できる。

「夫婦や親子などで医療費を合算できます。しかし、同一世帯でも合算できるのは70歳未満なら医療費の自己負担額が2万1000円以上からになります。また子供世代は国民健康保険、親は後期高齢者医療制度など、保険制度の種類が違うと同一世帯でも合算できないので注意が必要です」(前出・北村氏)

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