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コロナ政策に憤慨する63才女性「ゴーだのステイだの私ら犬か?」

国や地方行政の旗の振り方がチグハグ

 それにしても、東京都民の肩身の狭いことったらない。先日、茨城でひとり暮らしをしている93才の母親が倒れたと一報が入った。折悪しく、東京の感染者数が連日200人を超える最中。弟は「いまは来ねえ方がいいべ」と言うわよ。

 数日後、感染者数が100人台に落ちたのを機に親元に駆けつけたけど、弟が駅まで迎えに来てくれた車の中でも、気が引けてね。マスクを外せなかった。身内でもそうだもの、お世話になっているヘルパーさんには近づくこともできない。遠くから挨拶をして、逃げ出すようにバイクにまたがり、実家から離れたわよ。幸い、熱中症で倒れた母親は命に別状はなかったけれど、次、同じことがあったらどうしよう。

 7月23日からの4連休の後半、帰省するつもりでいたけど、連休初日の感染者数が366人。いままででいちばんの感染者数で、帰省なんかできるわけがないって。この日、地元の同級生が、「東京は大丈夫?」とLINEしてきた。聞けば、「道にバタバタ人が倒れていて、たえず救急車が走り回っている」ようなイメージだそうな。

「だって、東京だけ『Go To』から除外されたってことは、それだけ、外に出たら危ない人たちと、その地域ってことでしょ?」と言われたら、グゥの音も出ない。

 経済活性化ばかりを優先して「Go To」を推奨しまくるのでなく、コロナ禍における親の看取り、葬儀のガイドラインを出してくれないかしら。そうしないと地方の人の都民に対する“塩対応”はますますきつくなるし、都民はますます肩身が狭くなる。その結果、感染者数が減るならいいよ。でも、検査数を増やしているんだから、そうはならないって。

 その検査数を増やすことを、都はなぜ前もって発表しなかったのよ。「検査数を増やすから、感染者数も増えますよ」と全国的に予告されていたら、他府県が抱く都や都民に対する印象は全く違っていたはずよ。

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