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フードデリバリーの闇 保健所も把握できない「ゴーストレストラン」の実態

2020年10月19日 7:00

スタッフは屈託なく「闇ですよね(笑い)」

“専門店”の実態は、その道のプロが調理しているわけでも、特別な材料を使っているわけでも、調理環境が素晴らしいわけでもないのだ。そうした運営方法に問題はないのか。弁護士の牧野和夫さんが指摘する。

「多種多様なジャンルのメニューを提供する普通の居酒屋が『専門店』を謳って出店することは、『優良誤認』に当たる恐れがあります。また、食品を提供する際には保健所の『営業許可証』が必要不可欠ですが、そもそも飲食店が1つの営業許可証を使って『専門店』を複数店舗出店すること自体、適切な状況とはいえません」

「優良誤認」とは提供している商品・サービスの品質を「実際よりも優れていると偽って」宣伝するなどの行為を指し、「景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)」違反に当たる。

 ゴーストレストランの営業許可について都保健所に問い合わせたところ「『ゴーストレストラン』の実態は把握しておらず、保健所はチェックしていません」という。

「現状、各サイトの良心に委ねている状況でしょう。ウーバーイーツや出前館など大手デリバリーサービスは営業許可証を確認する内部マニュアルがあるようですが…」(前出・ジャーナリスト)

 本誌・女性セブンは冒頭の居酒屋「A」を直撃した。

──なぜ1つの店舗から14店舗も出店しているのですか。

「検索でヒットしやすくするための戦略です。お客さんには『数店舗の中から選びたい』という気持ちがあると思うので、候補の店A、B、Cをすべてウチがやってしまえば、オーダーの確率が上がると考えました」

──1つの店舗から何店舗も“専門店”を出店していることについて疑問の声が上がっていますが。

「そうですよね、闇ですよね(笑い)。店名に“専門店”とつけると、付加価値がついてオーダーが増えるんです。ウチ以外にもそういうところはけっこうありますよ」

 デリバリーサービスは便利だが、そのウラを知ってしまうと……。自分の身は自分で守るしかないのかもしれない。

※女性セブン2020年10月29日号

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