キャリア

全員で正座、パンツの忘れ物… 大人になっても覚えている「修学旅行の珍事件簿」

 初日からはしゃいでしまった人も多い。Tさん(40代男性/新聞)には、旅行より大切なことがあった。

「当時、別の学校に通う彼女がいて、旅行先でも考えるのは彼女のことばかり。初日に行ったディズニーランドで、お土産用に大きなぬいぐるみを買ってしまいました。それから4泊5日、ずーっと大きなぬいぐるみを持って移動した私は、同級生や先生に冷やかされ、バスガイドさんにもイジられ、地獄のような5日間でした」(Tさん)

 Yさん(40代女性/ライター)は不可抗力としか言いようのない複数のアクシデントに襲われた。

「中学まで関西で過ごし、高校で東京に来たら、修学旅行が関西でした。行き先は元・自宅と目と鼻の先のような場所ばかりで、新鮮味はゼロ。しかも旅行中に風邪を引いて、一人だけ別の部屋に寝かされ、夜友人たちとおしゃべりする、といった楽しみもありませんでした。正直何の記憶もありません」(Yさん)

 ルール違反を犯すのも、ある意味で青春の1ページ。都内のお嬢様学校に通ったHさん(30代女性/翻訳)は、連帯責任を背負わされた。

「京都の旅館に泊まった時のことです。規則でドライヤーを持ってくるのは禁止でしたが、ボサボサになるのが嫌で、みんな持ってきていました。そして、お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かしていると、何かが爆発したような音がして、いきなり停電。全部屋で一斉にドライヤーを使ったので、ブレイカーが吹っ飛んだのです。復旧までにはかなりの時間がかかり、生徒は全員広間に集められ、正座で説教。いい思い出といえばいい思い出ですが、今は先生も大変だっただろうなと思います」(Hさん)

 自由すぎるのも考えもの、というのはOさん(40代男性/大学事務)だ。

「ウチの学校はとにかく自由で、法律に違反すること以外、ルールは一切ナシに近かった。修学旅行にギターを持ってきたヤツや、バカみたいに大きなラジカセを持ってきたヤツがいました。『眠いから』と言って、観光に行かずに宿で寝ていたヤツも……。当時はそれがカッコいいと思っていたんでしょうね」(Oさん)

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