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日本HP社長 外資系PCメーカーがこだわる「MADE IN TOKYO」戦略

2019年には、グローバルPCメーカーとして初の重量1kgを切る「ドラゴンフライ」というノートPCを発売

2019年には、グローバルPCメーカーとして初の重量1kgを切る「ドラゴンフライ」というノートPCを発売

「個人向け」に照準

──様々な場所が“オフィス”となる時代です。ユーザーの使い方が変われば、製品もそれに合わせていく必要があるのでは?

岡:2019年には、グローバルPCメーカーとして初めて重量1kgを切る「ドラゴンフライ」というノートPCを発売しました。これは日本からアメリカの本社に強く働きかけて実現した製品です。高いセキュリティやデザイン性に加え、海洋プラスチック材料を採用した世界初のノートPCです。日本でのビジネス成長の原動力の一つだと考えています。

──コロナ禍はビジネスにどう影響する?

岡:オフィスに納入する法人向けデスクトップPC需要は落ち込みましたが、一方で個人向けPCやノートPCの需要は伸びています。新しい働き方や生活に照準を合わせた事業展開が必要と考えています。

 またリモートワークの浸透で、これまで以上に高性能な製品が求められるようになるでしょう。PCのレスポンスや使い勝手が、業務の効率化だけでなく、働き手のモチベーションに直結するからです。

 快適な働き方を実現するため、より高性能で安全なPCやサービスをお届けしたいですね。

【プロフィール】
岡隆史(おか・たかふみ)/1958年、兵庫県生まれ。筑波大学卒業後、東京リコー、富士通を経て、2002年に日本ヒューレット・パッカードマーケティング本部長。2007年から取締役副社長、2015年から代表取締役社長。

【聞き手】
河野圭祐(かわの・けいすけ)/1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。

撮影/山崎力夫

※週刊ポスト2021年4月2日号

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