ライフ

AIで大きく進化する家電 冷蔵庫が栄養アドバイスをする未来も

 家事研究家で、『なぜ妻は「手伝う」と怒るのか 妻と夫の溝を埋める54のヒント』の著者、佐光紀子さんは「レジャー化」がこれからの家事のキーワードになると指摘する。

「ポイントは、毎日の家事が“家族みんなで楽しむレジャー”になることです。特に男性は機械の細かなところまで見ることが好きな人が多く、ハイテク家電を喜んで使うケースが増えるはず。家電をレジャー化すれば、家事を家族で分担しやすくなる」

 そのために重要なのは、「家事に完璧を求めないこと」。

「日本の家庭は、食器洗い乾燥機の設置数の割に、稼働率が低いといわれています。それは“機械に任せるのは手抜き。自分でやるべき”と、頑張ってしまう人が多いから。“自分でやらなくちゃいけない”という思い込みをなくさない限り、いくら便利なものが出ても、主婦の負担は何年経っても減りません」(佐光さん)

家族に作る料理で「手抜き」の罪悪感を覚える割合(2013年と2016年で比較)

家族に作る料理で「手抜き」の罪悪感を覚える割合(2013年と2016年で比較)

 近未来は買い物のスタイルも大きく変化しそうだ。コンビニジャーナリストの吉岡秀子さんが語る。

「アマゾンなどの従来のネット通販とは違い、バーチャルの店舗にきちんと店員がいて、こちらの相談に乗ってくれるシステムは、百貨店の催事などではすでに使われています。

 コンビニ大手3社は、スマートウォッチなどで収集した個人情報のビッグデータとAIを組み合わせて“野菜が足りていません”“このサプリがおすすめです”など、顧客一人ひとりに合わせた提案ができるようになることを目指しています」

 現時点では、質問に答えることで自分に不足している栄養素を補うサプリメントを提案してくれる、ファンケルの「オーダーメイドサプリ」や「myFine」、その人に足りない栄養素の素材でつくったスープやサラダを自動で選んで配送する「GREEN SPOON」など、パーソナライズ化された健康サービスが実用化されている。

※女性セブン2021年4月29日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。