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「お金をかけてこそファン」論争に肯定派・否定派それぞれの言い分

「お金をかけた額=愛ではない」

 一方で、お金を落とさなくてもファンであるという人もいる。人材業界で働く30代男性・Cさんは、海外女性アイドルグループや女優が好きだが、お金をかけたことは一度もない。それでも自分は「ファン」だと主張する。

「好きなアイドルグループをYouTubeで視聴、ネットやSNSで画像を見るのが日課です。サブスクで動画もチェックしています。でも、グッズを買ったこともないしライブも行ったこともない。ファンクラブにも入っていません。お金をかけなくても、YouTubeやストリーミングの再生数を伸ばすなど貢献できることがありますから。意識が大事です」(Cさん)

 一方で、グッズやCD購入などにお金をかけているファンが“マウントをとってくる“のが厄介だと感じている。Cさんは続ける。

「例えばトレカ。集めるのは自由ですが、所持枚数やレアなものを持っているからと言って、“強ヲタ”(愛が深いオタク)を名乗ったり、マウントをとったりするのは、それはそれでファンとして恥ずかしいと思います」(Cさん)

アパレル業界で働く20代の女性・Dさんは、アニメや男性アイドル、VTuberが好き。基本的にはYouTubeやテレビの視聴を欠かさないというスタイルだ。

「お金をかけた額=愛の大きさではないと思います。推しへの愛が重要であって、お金の問題ではない。例えば、VTuberに投げ銭はしませんけど、配信や動画は必ず見ていて、愛は深いつもりです」(Dさん)

「生活水準に合った応援の仕方でいい」

 印刷会社で働く30代の男性・Eさんは、スマホゲーム発の2次元アイドルを推している。各人の応援スタイルに他人がどうこう言うべきではないという、中立のスタンスだ。

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