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かつてのオタク仲間との再会で「自分だけが当時のまま」だった時の戸惑い

他の友人たちは結婚して子供もいるのに…

 メーカーで働く30代女性・Bさんは、スマホゲームや2.5次元俳優が好きで、課金はもちろんグッズ購入、公演にも足しげく通っている。そんなBさんは今年、約4年ぶりにオンラインで学生時代の友人4人と話をした。

「20代後半ごろから学生時代の友人たちとのグループチャットに子供の写真が投稿されるようになって、時の流れをひしひしと感じていました。でもいざ、リアルタイムで画面に子供が登場するとどう反応していいか困りました」(Bさん)

 困惑したのは子供の存在だけでない。友人4人全員が既婚者で、うち2人が子育て中だ。Bさんだけ独身ということもあり、価値観のズレやテンションにも差が生まれていた。

「みんな落ち着きましたね。推しの話をする時、みんなめちゃくちゃ興奮して話していたのに、やけに冷静になったというか。私だけ変わっていない……。お金の使い方も必要最低限のようで、私は相変わらず毎月5万円くらい使っていて、話が噛み合わないのを痛感しました」(Bさん)

 そんなBさんだが、結婚目前の恋人がいる。

「私は結婚しても、趣味への向き合い方は同じままでいたいと思っているんですけど、どうでしょう。よく子供が生まれると変わるといいますが、それはそれ、これはこれで、私は両立させていきたい。仕事と家庭の両立と同じで、推しとの両立です」(Bさん)

 学生時代の仲間たちの変容ぶりに動揺しつつも、決して悲観せずにポジティブに自分と向き合うオタクたちの姿がそこにあった。

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