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【ドル円週間見通し】節目で利益確定のドル売りが増える可能性も

・10月18日-22日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(中)7-9月期国内総生産 18日(月)午前11時発表予定
・予想は前年比+5.0%
 参考となる4-6月期の実績は前年比+7.9%。アメリカなどの景気回復を受けて輸出の増加が続く一方、財政支出縮小の影響でインフラ投資の伸び率は鈍化した。原材料価格の高騰によって中小企業の経営に影響が及ぶことへの懸念も高まっている。7-9月期については、個人消費が十分回復していないこと、原材料価格の上昇による企業経営への圧力が前期との比較で大きくなっており、電力不足が問題視されていることなどから、経済成長率は大幅に鈍化する見込み。

○(日)9月貿易収支 20日(水)午前8時50分発表予定
・予想は、-5019億円
 先行指標となる9月上中旬分の貿易統計では、原油高などの影響で輸入額が前年同期比+35.1%と大幅に増加しており、1658億円の赤字となった。昨年同時期の貿易収支は+6673億円だったが、今年9月については輸入額の大幅増の影響で貿易赤字となる可能性が高いとみられる。

○(欧)10月ユーロ圏IHSマークイット製造業PMI 22日(金)午後5時発表予定
・9月実績は58.6
 参考となる9月実績は、58.6で8月実績の61.4を下回った。サプライチェーンの目詰まりが打撃となり、インフレ圧力が高止まりしていることが指数低下につながった。10月については、生産指数の低下が予想されており、供給面の問題が多くの製造業の業績を圧迫していることから、9月実績を下回る見込み。

○(米)10月IHSマークイット製造業PMI 22日(金)午後10時45分発表予定
・予想は、60.5
 参考となる9月実績は60.7で速報値から上方修正された。輸送の問題や能力の不足で納品に時間がかかっていることが懸念材料。製造業の仕入価格指数はやや低下したが、高い水準を維持している。10月については、原材料と労働力が不足している状況は改善されてないことから、9月実績を下回る可能性が高いとみられる。

○その他の主な経済指標の発表予定
・18日(月):(中)9月小売売上高、(中)9月鉱工業生産、(米)9月鉱工業生産
・19日(火):(米)9月住宅着工件数
・20日(水):(英)9月消費者物価コア指数
・21日(木):(米)9月景気先行指数、(米)9月中古住宅販売件数
・22日(金):(日)9月全国消費者物価コア指数、(英)9月小売売上高、(英)10月IHSマークイットサービス業PMI、(欧)10月ユーロ圏IHSマークイット総合PMI、(米)10月IHSマークイットサービス業PMI

【予想レンジ】
・112円50銭-115円00銭

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