家計

知人に借金し続けてきた60代女性が「なるほど」と感じたイギリスの格言

「お金の貸し借りはすべきではない」というのはなぜ?(イメージ)

「お金の貸し借りはすべきではない」というのはなぜ?(イメージ)

 友人から突然借金の申し入れがあったら、あなたは貸すだろうか。お金を借りる人は、一度借りると、その後も借金を繰り返しがちな傾向があるという。貯金ゼロ歴ウン十年の女性セブンの名物ライター“オバ記者”こと野原広子さんが、自身の「借金観」を吐露する。

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 そもそも、人からお金を貸りることをどう思うかという話がある。おそらく「金銭の貸し借りは友情が壊れるからやめた方がいい」というのが正しい意見なのだと思う。

 ところがそうはいかなかったのが私の青春で、親からの仕送りがなく専門学校に入ったもんだから、バイトの給料日前には体重が毎月2、3kg落ちていたの。いつでも千円札を何枚か貸してくれる友達は命綱よ。だから、お金が入ったらすぐに返して、また借りる。それならいいだろうと私は思っていたんだけど、人っていろいろなのね。

 借金を申し込んだだけで「信じられない!」と激怒されたことがある。もちろん借金は不成立だ。申し込む相手を間違えた私が悪いんだけどね。

 解せないのは、「あの人にお金を貸した」と言い続ける人ね。何度もその話が出るから、てっきり踏み倒されたのかと思ったらそうではない。「約束の期日に返ってきたけど、それまで私がどんな気持ちでいたと思う?」と言うの。こういう人はお金の貸し借りに向かないから、すぐに断った方がよかったのよ。

 というのは、借り手側から見たら借金だけど、こんな私だって貸し手になることもある。相手が人からお金を借りなければならないときの切なさを思うといたたまれない、そう思ったときに限るけど、「5万円ならいいよ」と相手に言う。ま、その金額が心の負担にならないギリギリの額だからで、それ以上になると、返ってくるかこないかモヤモヤするのよ。

 そんな金銭感覚の私が、なるほどなと思ったイギリスの格言がある。『お金の貸し借りはすべきではない。お金そのものがとても軽くなるから』だって。あはは。借金アリと思っている私のお金に、羽が生えているわけだわ。

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