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2024年に制度変更「つみたてNISA」 始めるなら2022年が有利な理由

2024年スタートの新NISAの仕組み

2024年スタートの新NISAの仕組み

 近年、つみたてNISAへの加入者が急増している。つみたてNISAとは、2018年にスタートした、毎月一定額を対象の金融商品(投資信託)に積み立てていく少額投資制度のこと。年間40万円まで、最長20年間非課税で運用できるのが大きな魅力。お金を運用の専門家に預けて手数料を支払うことで株式や債券などに投資・運用してもらい、預けた金額に応じて運用益を受け取れる仕組みだ。

 つみたてNISAは長期・積立・分散投資が基本である一方で、よりハイリスク・ハイリターンな個別株を年間120万円まで、5年間非課税で運用できる「一般NISA」もある。

 いまから2年後の2024年、そのつみたてNISAと一般NISAの制度が変更される。

 これまで、つみたてNISAで非課税になるのは、2037年までに投資した分が対象だった。それが今回の改正で、2042年まで非課税で新規投資できるようになったのだ。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが言う。

「つみたてNISAは、期限までのある1年間で新規積立したお金を、その後20年間非課税で運用できる制度。仮に、2042年に40万円を駆け込みで新規積立した場合、その40万円分は、20年後の2061年まで非課税で持っておくことができる。20年を越えると、課税される口座に自動的に移管されます。

 2042年までは、今年(2022年)の分を含めた21年間分が新規投資できるので、今年からだと最大840万円分、非課税で運用できます。一方、2023年に始めると、1年遅れの20年分、つまり最大800万円分しか非課税にならないので、早く始めた方がお得です」

新NISAは2階建て

 現在、つみたてNISAと一般NISAは、1年ごとに好きな方を選んで切り替えることも可能。2024年以降は、一般NISAではなく「新NISA」を選べるようになる。

「新NISAは、現行のつみたてNISAと一般NISAを合体させたようなイメージ。1階部分につみたてNISAのような枠があり、それを利用すると、2階部分の一般NISAのような枠も利用できるようになります。それぞれ、1年間に新規で積み立てられる金額の上限が異なり、5年間、非課税で運用できます」(風呂内さん・以下同)

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