うどんはラーメンより低コストで作れるという（Getty Images）
多くのメニューが値上がりしている昨今、せっかく外食するなら、コストパフォーマンス（以下「コスパ」）のいいメニューを選びたいところ。価格に対する材料費や原材料費の割合が大きい（原価率が高い）ということは、客の利益が大きく、店の利益が少ないことになるので、“コスパがいい”ということになる。
では、高い材料・原材料費をかけている店やメニューはどう見抜くか。フードジャーナリスト・はんつ遠藤さんが言う。
「安ければお得、というわけではありません。価格が高いメニューというのは当然、材料・原材料費も高いわけですが、ほかのメニュー同様の原価率30％で出すと高額になりすぎるため、客は手が出せなくなります。そのため、価格自体はそれほど上がらないよう調整するため、原価率を約35％に設定するケースが多いんです。つまり店の中でも高額なメニューの方が、原価率が高くコスパがいいということになります」
一般的にうどんはラーメンより原価率が低い
手軽に食べられるやうどんやそばの場合はどうだろうか。
「ラーメン店と比べて、うどん店は手打ちや製麺機で麺を作る自家製麺方式が主流。そのため、業者から仕入れるより低コストで作れます。また、原材料費がかかる煮干しや魚介で取るスープを使っていても、ラーメンスープよりは濃度が低いため、総じて原材料費は高くありません。したがって、うどんは原価率がトータルで25～27％になるところが多いんです」（はんつ遠藤さん・以下同）
