家計

家計の緊急事態に備える「令和のへそくり運用術」 将来使うお金は積立投資に

「積立投資」の効果をりんごの購入を例に解説

「積立投資」の効果をりんごの購入を例に解説

「積立投資を、りんごを買うことにたとえて、説明しましょう」と、山口さんが教えてくれたのが、次の話だ。

「『一括投資』はいまあるお金でりんごを一度に購入するもの。400円で100円のりんごは4個買えます。一方、『積立投資』はりんごを毎月100円分ずつ買っていきます。りんごの値段は変動するため、1か月目は1個100円だったので1個、2か月目は10円に値崩れしたので10個爆買いができ、3か月目は200円に高騰したので、2分の1個しか買えず、4か月目は50円に暴落したので2個買えたとします。

 もし、4か月目の50円のところで売ったらどうなるでしょう。同じ400円の投資額ですが、『一括投資』は4個×50円=200円。『積立投資』は13.5個×50円=675円! 大きく増えます。投資結果は、売却時の価格×りんごの数で確定します。りんごの数に当たるものを投資信託では『口数』といい、投資の途中で値動きがあっても、口数は絶対に減らないので、将来的に値が上がるものに投資すればマイナスになるリスクはかなり下がります。わが家の場合、14年前に始めて、その存在すら忘れていたものがいまや1000万円以上増えて2700万円! 実行してみてください」

【プロフィール】
山口京子さん/フリーアナウンサーを経て家計管理、貯蓄・資産運用のプロに。『貯金ゼロから始める「新へそくり生活」のススメ』(プレジデント社)。

取材・文/山下和恵

※女性セブン2022年5月26日号

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