家計

家計の緊急事態に備える「令和のへそくり運用術」 将来使うお金は積立投資に

毎週火曜・朝の冷蔵庫の中。ここに生協で購入した商品を入れ、組み合わせを考えながら1週間で消費する。「安いものを見ると脳からドーパミンが出る『安いものハイ』に惑わされ、買いすぎることもありますが、買うことが罪悪感につながらないよう気をつけています」(山口さん)

毎週火曜・朝の冷蔵庫の中。ここに生協で購入した商品を入れ、組み合わせを考えながら1週間で消費する。「安いものを見ると脳からドーパミンが出る『安いものハイ』に惑わされ、買いすぎることもありますが、買うことが罪悪感につながらないよう気をつけています」(山口さん)

節約の成果を貯めるより、へそくりを増やす

 しかし、いまは急激な円安に、物価上昇、上がらない給料……。この家計の緊急事態の先には、「延びる寿命」というリスクも待っている。

「これらを乗り越え、人生100年時代の老後を豊かに暮らすために、節約するのに加えて、なるべくお金を減らさず、増やす工夫がいまこそ必要です。おすすめは、令和の“へそくり”です」

 そこで、行うべきは家計の見直しだが、まずは、現在の収入の少なくとも1割(可能なら4割)をへそくり資金とし、次の3つに分けることだ。

【1】冠婚葬祭などの急な出費に備える『いま使うお金』。目標は生活費の2か月分で、次の【2】か【3】も同時に貯める。

【2】教育資金や病気などに備えた『5年以内に使うお金』。目標金額を決め、いざというときの心のよりどころにする。

【3】老後に備えて増やす『将来使うお金』。

「人は目の前にお金があると、つい使ってしまう習性があるので、へそくり資金は別口座に移します。金額が少なければ【2】と【3】は1000円ずつでも構いません。【1】が貯まってきてから増やせばいいのです。そして、【1】はすぐ引き出せる普通預金に、【2】は定期預金などにします。メガバンクの金利は普通預金が0.001%で、定期預金が0.002%ですが、例えばあおぞら銀行のネットバンクなら普通預金で0.2%と100倍。ただ預ければいいのではなく、賢く選んで預けることで、お金は増やせます。【3】については、私は『NISA』で毎月世界株の投資信託を購入しています」

“積立投資”は、毎月決まった購入金額で金融商品をコツコツと買い増していく投資手法で、ネット証券なら100円から投資ができるので、無理なく始められる。

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